ローバーミニにDIYでワンタッチグリルボタンを取付けてみた♪

th_G-buton-007

作業を始める前に・・・

関係ないけど、少し上のほうから
作業中の Mymini (98ローバーミニ)を撮影してみました。

こうやって見ると
なんだか 「男のロマン、マイガレージ」 っぽい感じに見えますかね~(^^;)

実際はただの車庫で屋根は有るものの、向かって右側には壁が無くて、いつも片側だけ雨で濡れてしまうため助手席側部分の痛みが著しく進みます。

今度、壁を作ってマイガレージ風にしようかと計画中ですが・・・!
(あ~ぁ!いつになることやら)

でわ、早速作業を始めましょう♪

今回はミニのオイル交換時にチョウ〜便利グッズのひとつ、フロントグリルを脱着する煩わしさを解消してくれるというワンタッチグリルボタンの取り付け作業です。

少し長くなりますが、どうぞお付合い下さい(^^)

スポンサーリンク

目次

メイキング

th_G-buton_a-001

フロントグリルは外した状態!
国産車を見慣れた方にはちょっと違和感があるかもしれませんね。
そうです、ミニはエンジンが横置きなのでラジエーターまでも横についています。
熱効率が悪いためオーバーヒートなどのトラブルがミニの弱点です。

67年以降からはだいぶ改良されているそうで、現に、自分のミニも一度もオーバーヒートしたことはありません。

もっと新しいミニは更に改良されてラジエーターが普通の車と同じく、前に移動して取り付けられている車種も有るそうです。

th_G-buton-002

グリルボタンを取り付けるには
2本のボルトをボディーに固定することになります。

1個目は、向かって右側にある丸印のフォグランプハーネス結束用ナイロンバンド固定穴を利用します。

左側に穴は開いていませんので
この穴を基準にして左側を左右対称に穴加工します。

th_G-buton-047

今回の穴加工と採寸用に準備した道具です。

上から、金工ドリルセット・150mmデジタルノギス
プラモデル用のエッチングトライツールです。

トライツールは、穴の径を簡単に図り
尚且つケガキ線を入れるために用意しました。

th_G-buton-044

まず、縦側の採寸です。開口部下側端までの距離を測っています。

th_G-buton-045

今度は、横側の採寸です。同じように開口部の横側端までの距離を測ります。

th_G-buton-046

次に、開口部の直径を見てみます。直径は7ミリでした。
これで反対側の穴の径が決まりました。

th_G-buton-003

採寸した寸法どおりに縦側、横側で印をつけて端に合わせて
トライツールで7ミリの円を軽くケガキます。

写真を準備するのを忘れましたが、ケガイた円を芯だしツールで心を出し
ドリルの歯が踊らないように軽くポンチを打ちました。

th_G-buton-020

おっと!
いきなり穴の開口作業が終了しています。

作業に夢中になって行程の写真を撮り忘れてしまいました(汗)。

失敗無くきれいな穴を開けるために最初、2ミリのガイド穴を開けて、次に4ミリ、5.5ミリ、7ミリと段階的に仕上げています。

鉄板に穴を開ける場合、必ず勢い余ってドンと突き抜けますので、端財の木片をバイスで挟んで、後ろ側にある部品を傷つけるのを防ぎました。

th_G-buton-023

開口した穴の剥き出しになった地金の防錆処理をしないといけないのですが、あいにく材料がありません。

見渡してみると良いのがありました。
ホルツのサビチェンジャーです。
化学反応で錆を黒錆に変えて錆の進行を止めてくれる優れものです。

th_G-buton-025

剥き出しになった地金に錆は無いけど、これは乾くと強い皮膜も形成するので、直接空気に触れて酸化するのを十分防いでくれると思います。

見えるところではないので、タップリ塗り込んで、ついでに近くに見つけた小さな錆にも塗っておきました。

th_G-buton-009

向かって左側の開口作業とボルト取り付けが完了しました。
どこも傷つけることなく、きれいに左右対称にボルトの固定が出来ています。

内心不安だったけど、これで一安心です。

th_G-buton-010

こちらは、最初から穴が開いているので
ただボルトを取り付けるだけの簡単作業です。

外したハーネス固定バンドをどう処理しようか考えたけど
見た感じ、そのままでも良さそうです。

ただ、余ったバンドの先チョが気になるな~っ!

フロントグリルの一体化

th_G-buton-005

さて、次にフロントグリルの一体化作業に取り掛かります。

ミニオーナーなら当然知っていると思いますが、ご覧のようにミニのフロントグリルは3分割のパーツで構成されています。

3個のパーツをいちいち組み立てて取り外しを行う為
これが煩わしさの原因かもしれませんね。

更に両端の枠部分はアルミの為
取り外す度に取り付け部分がネジによって傷んできます。

実際この枠部分もネジの脱着によってネジ穴も大きくなってしまい、更にえぐられるような傷もついていました。

th_G-buton-034

これが、取り外したネジの全てです。

本来、8本のタッピングビスで止められているはずだけど
私のミニはこの5本だけでした。

しかもサイズも種類もまちまち!

これって、この間、修理を出した整備工が適当にやったものなのか?
だとすれば、もう少しプロの自覚を持って欲しいな~!

しかし、ワンタッチグリルボタンを取り付けてしまえば
このタッピングビスは、もう不要となります。

th_G-buton-033

3分割のグリルを一体化するためには、個々のパーツどうしをネジで固定するか、分解する予定が無ければリベットで固定します。

今回は自由に分解が出来るようにネジ固定を選択しました。

どうせならと、チョット見栄えの良いステンレスキャップネジを用意し、他とは違う演出をしてみます。(全くの自己満足の世界です)

th_G-buton-032

枠部分の取り付けに最初、付属の6角ナットを使用してみたけど、厚みがありすぎてボディーに干渉してしまいました。

サンダーで削って合わせましたが、なんだか気に入らずに、写真の四角板ナットを使うことにしました。

th_G-buton-036

とりあえず、四角板ナットを使用して枠部分を仮組みしてみます。

う~ん! ベーリーグッド&ジャストフィット。

更に良いことは、写真でも分かるように鉄板の切欠きにピッタリはまり
押さえの工具は必要ありません。

グッドチョイスでした。

但し、問題なのはキャップネジが長すぎますね~!
早速、カットして長さを詰める事にしましょう。

th_G-buton-037

そこで、秘密兵器の登場です。
これ、宝飾職人、時計職人用のプロの道具、題して 「バンドカッター!」

ステンレス等の硬い金属でも、厚さ約0.3ミリの特殊超薄砥石がミリ単位の精密さで超美しくカットしてくれます。

金属加工の優れもので、私の工作にはもう欠かせないくらいに重宝しています。

th_G-buton-039

工作は楽し・・ランランラン♪
と鼻歌交じりで、あっという間にカット終了!きれいにカットできました。

バンドカッターを手に入れてからは、ネジのサイズを探す苦労が無くなりました。
ミリ数だけ合わせれば、長さはもう関係ないので、あえて長いものを買ってきます。

大は小を兼ねるとは、このためにあるような言葉ですかね(^^)

th_G-buton-040

キャップネジ&四角板ナット締め付け完了!

うっ美しい!

思わずうっとりしてしまったぜい!(自画自賛)
ボディにも全く干渉しません。

th_G-buton-041

キャップネジはステンレス製だけど、四角板ナットは、材質が鉄なので、そのままでは必ず錆が発生するはずなので、防錆処理は必須です。

念の為、表のキャップネジ側にも塗っておきたいので、先程のサビチェンジャーでは、若干色が付いているのが気になります。

そこで今度は、手元にあった金属模型用のメタルプライマーを使用することにして、タップリと塗り込みました。

th_G-buton-035

表のキャップ側です。六角レンチを使って開け閉めします(あたりまえか!)

ステンレスとはいえ、念の為こちらにもメタルプライマーを
タップリ塗り込みました。

目立たない所にこだわる!ロマンだな~ってか!
プラスネジと違って、少し高級感が出たな~

と感じるのは自分だけでしょうか? (笑)

th_G-buton-054

フロントグリルの一体化作業が完了しました。

さて今度は、いよいよ一番緊張する最終工程です!
このグリルに、7ミリの大穴を2箇所開口します。
一番目立つミニの顔だけに失敗は許されません。
慎重に作業を進めていきます。

フロントグリルの取付

th_G-buton-018

まず、開口位置を決定するため
両方のボルトの先っちょに白いクリームを塗りました。

印を転写する為だけなので目立つものなら何でもかまいません。

th_G-buton-026

次に先程、一体化したグリルを正確に元の位置に取り付けられるように
上2本のビスで吊り下げます。

ビスは、写真のように軽く取り付ける程度です。

この時先に塗っておいたクリームに決して触れないように
グリルの下側を浮かした状態で慎重に進めます。

th_G-buton-027

上2本のビスで、吊り下げができました。
本来そのまま締め付けてグリルを固定しますので
ここで位置は正確だと思います。

この後、浮かしていたグリルの下側を開放して
クリームの塗られたボルトの頭に軽く押し当てました。

th_G-buton-028

お~っと!またまた、いきなり開口作業が終了しています。
どうも慎重な作業の時は、集中してしまうので、

撮影の事が頭からぶっ飛ぶみたいです。

前工程の方法は、大成功でした。

きれいにはっきりと開口位置が転写されていました。

転写された開口位置にトライツールで7ミリの円をケガいて、芯を出してドリルの歯が踊らないように軽くポンチを打ちました。

開口作業もドリルの歯を2ミリ~7ミリまで段階的に広げていきました。

th_G-buton-043

むき出しになった地金の防錆処理です。
サビチェンジャーをタップリ塗り込んでいます。

th_G-buton-042

ついでに、あちらこちら錆をあら捜しして
いろんなところにサビチェンジャーを塗っておきました。

th_G-buton-029

次に、グリル前面の作業です。

フィンにボルトが当たってしまいますので、ボルトの通り道を作ってやります。
モーターツールを使用し、開口した穴の径に合わせて軽く削ってやりました。
フィンの素材はアルミなので削りすぎに注意しながら慎重に進めました。

th_G-buton-053

いよいよ大詰め!早速、仮組みしてみましょう!
おお~っ!いいじゃん、いいじゃん!ボルトがきれいに通りました。
引っかかりもありません、と~ってもスムーズ!

th_G-buton-013

そのまま、ボタンで締め付けてみます。
ベリーグッド!ナイスフィーリング!思わず叫んでしまいました。
これで、ワンタッチグリルボタンの取り付け作業の完了です。

我ながら大変よく出来ました。

ん~~っ!まてよ!
手で押さえると何か、グラグラするな~! 浮いた感じがするぞー!

気になる隙間

th_G-buton-049

向かって左側を見てみると、きれいにピッタリと収まっています。
浮いた感じもありません。

th_G-buton-050
まさかひゃ~!
何ですか~~、この右側の浮いた隙間わ~っ!

グリル自体が少し歪んでいるらしく、きつく閉めても
グリルをひねって修正しても隙間が無くならない。

クラブのメンバーの話では、これがミニらしいとの事で
気にしないほうがいいと言うが・・・www

th_G-buton-055
「気にしない。」 と言われても、とても気になる!

なんだか、たったこれだけの隙間が頭の中では10センチ以上も
開いているように思えてしょうがない。

やっぱり、A型の嫌な性格が、ここでも出て来てしまいました。
そう、この隙間がどうしても許せないんです。
それで、隙間の開いた上側部分だけをビスで留めることにしたんです。

これでは、ワンタッチグリルボタンの意味が無いですハイッ!
でも、どうせここを開けるのは、自分自身ですから・・・(^^;)

th_G-buton-052

ビス1本止めたら隙間は、無くなりました。
私にとっては、これで大成功です。
誰にも言わなければいいのだから・・・(汗)

ってか、もうここでバレてるじゃん(^^;)

th_G-buton-011
これで、ワンタッチグリルボタンの取り付けが全て完了しました。
ガタも無く、しっかり固定できて大満足です。
あのビス1本を除いては・・・www
今後の整備も楽チンになること受合いだね♪

あっ、今思いついた!

あのビスをローレットビスに変更しよう、そうすれば指で開け閉めできるし、ワンタッチグリルの意味も回復できるぞ~(^^)

最後に・・・

th_G-buton-006

このワンタッチグリルボタンは4年前に、ミニクラブの青山さんに 「これを取り付けるのはミニオーナーの常識だ。」と叱られて購入してあったのですが・・・ず~っと壁にかけて放ったらかしの状態でただの飾りになっていました。

最近、DIY整備に目覚めてやっとその出番となりました(恥)

取り付けには、少しばかりの加工が必要だったので多少不安だったけど、自分なりに大成功だったと思う。

これからのメンテナンスにも大いに役に立つ作業内容でした。

追記…(^^♪

動画も作ってみました♪
お時間があればどうぞご覧ください

ローバーミニにワンタッチグリルボタンを取付けてみた【DIY】

自分にとって、このグリルボタンは本当に画期的でした。
ミニいじりに目覚めた作業だったと言ってもいいくらいです(*^^*)

今からでもミニをいじり回したいと思う方で、もしも、まだこのグリルボタンを取り付けてないなら、是非取り付けて少しでも作業を楽にして楽しんでくださいね。

エンジョイミニヽ(^o^)丿

今度の正月三賀日の休みは愛車のローバーミニ
アイビー号のメンテナンスに明け暮れていました。

一度、こだわり始めると、あちらこちらが気になりだす。

でも・・・

それはそれで楽しい充実した時間が過ごせるので
これからもDIYメンテを思いっきり楽しんで行きたいと思います。

2006年1月8日の作業日誌より
IVY

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします


スポンサーリンク