ミニの歴史 / クラシック・ミニ マーク1初代オースチン・セブンの魅力[MarkⅠ Austin Seven ’59 ]

59年 AUSTIN SEVEN オースチン・セブン

一時、別会社に移っていたアレック・イシゴニスをBMCに引き戻した当時の会長”サー”レオナルド・ロードがイシゴニスに命じたのは、「現行ラインにあるエンジンを使った小型車」の開発だった。

ADO(Austin Drawing Office)15と呼ばれるそのプランが現実の形となり、新時代の小型車として登場したのは、会長の命から数年を経た59年8月の事だった。

英国の伝統的な2つのブランドを冠されたそのクルマは
ひとつをオースチン・セブンといった。

22年にデビューし、大衆車として大成功したモデルと同名を与えられたこの”ミニ”は、そのスペックを書き連ねるだけでは語り尽くせない新鮮さと魅力に満ち溢れていたのである。

とはいえ、当時のイシゴニスさえ、まさか30年以上も基本設計を変えずにつくり続けられるとは思ってもいなかっただろう。

スポンサーリンク

当時の先進的な魅力あふれる特徴

シンプル・イズ・ベスト

補器類も少なく、実にあっさりとしたまとまりを見せる848㏄のA型エンジン。形式名は8MB。わずか34psだが、600㎏あまりのミニにはこれで必要充分だった。

サイドマーカーが付いているのは日本の法規に準じたもの。当時のヨーロッパではフェンダーミラーさえ付けなくてもよかった。

半回転程度でカポッと開くオリジナルのフィラーキャップ。

筆記体で綴られるのがオースチンブランドのリアバッジの特徴

ミニ以前のオースチンA30でも見られる波型グリルは、もちろんオースチン・ミニのMarkⅠだけのもの。手の込んだ仕上げだ。

バンパーにオーバーライダー+チューブラーエクステンションが標準装備されるのは、当初4グレードあったうちの最高グレードであるスーパーミニサルーンだけの豪華装備だった。

オースチン伝統の紋章が入ったホーンスイッチ。ウィンカーはコラムの右側に付けられ、作動時にはレバー先端のグリーンのランプが点滅する

前席中央のフロアに置かれたセルモーターのスタータースイッチは61年9月までのモデルに見られる。

ダイレクトコントロール式の長いシフトレバー。ギアボックスは4速のマニュアル。850は最後までこのシフトレバーを使った。

シンプルとしかいいようのない、その名の通りのセンターメーター。
スピードメーターとフューエルゲージが付く。

このオースチン・セブンはデビューした年の59年型だ。

ビートルズも愛したミニ
今でも全く色褪せず、世界中から愛され続けている。

庶民に愛されたローグレードモデル

ローグレード オースチン・ミニ

ローグレードモデルには、ケーブルリリースのドアオープナーが付けられていた。ハンドル式だったのは最高級グレードのみ

オールドミニおなじみの、スライドするサイドウィンドー

“適当な量”を積めたトランク。バッテリーやスペアタイヤもここに収められている。トランクリッド内側の形状は古いモデルでは写真のような波状のスチールプレートが多い

水温系と油圧計を備えたオーバルプレートのセンターメーターは、やはり上級グレードのみの仕様。後付けされることも多かっただろう。

Mark Ⅰ の後継型では、シフトレバーの先端が上に向けられている。66年のこのミニは、イグニッションキーでセルが始動出来る。

アイランドブルーのボディーカラーには、クムルス(積雲の意)グレイのシートが組み合わされる。

オースチンの伝統的な紋章をあしらったボンネットバッジ。大きくて豪華

年代を感じさせるテックス製のフェンダーミラー。
当時のオーナーの好みで付けられたのだろう

このミニが発売された66年1月から装着された、ドアハンドルレバー
先端に位置するセーフティーボス

1959年から2000年にかけて、約40年もの長い間、基本設計そのままに生産されたクラシック・ミニ(ローバーミニ)には、今もなお世界各地に愛好家がおり、世界中および日本各地にも専門店が数多く存在し、部品の入手も比較的容易だ。

現行ミニよりさらにコンパクトでレトロなデザインが人気で、当時から相も変わらず、現在でも女性からの評判がいいのが特徴です。

引用参考図書:MINI ALL MODELS

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします


スポンサーリンク