沖縄のうわさ話/親から子へ伝えられるマブイグミという不思議なおまじない

沖縄雑学/まぶい込み(マブイグミ)

ハイサイ…(✿✪‿✪。)ノ

ウチナーンチュなら誰でも知っていると思うマブイグミ。
えっ!今の若い世代では知らない人もいるってか?

そ、そうなんだwww

沖縄では、何かに驚いた時になどに「マブヤーマブヤー…」というおまじないを唱えるんだけど、さすがに最近はあまり聞かなくなったようですね。

一般的には、驚いた時に「心臓が止まるかと思った」なんて言いますよね。そんな思いをすると沖縄では、魂が抜けてしまうと言われているんです。

魂が抜けてしまうと、良くないことが起ると教えられていたので、自分も、以前は日常的に口にしていたし、周りでも良く耳にしていました。

そこで今回は、そんな沖縄独特の不思議なおまじないについて少し調べてみました。

マブイ(魂)

沖縄の古くからの言伝えでは、人間には七つのマブイ(魂)があり、事故にあったり、怪我をしたり、とてもビックリすることなどの強いショックを受けたときにマブイが体から抜けて落ちてしまい元気がなくなるといわれてきました。

それは、大人でも子どもでも関係ありません。

そんなときは出来るだけ早く落としたマブイを拾い、元あった体の中に戻すことが肝心だと信じられています。

それを「マブイグミ」または「マブヤーグミ」と呼んでいます。
※ちなみにグミは込める(戻す)という意味に当る。

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おまじない

マブイグミは、ある儀式的な行いをするのですが、その儀式はマブイを落としたと思われる場所で行うことが一番効果的だといわています。

日常生活の中で、思わぬ事態に遭遇してしまいマブイを落としてしまった場合に、その直後であれば、その場で落としてしまったマブイを地面からすくい上げて両手のひらを胸に当て「マブヤーマブヤーウーティクーヨー」と呪文を唱えればその場で体の中に戻るといわれています。

地域によっては「マブヤーマブヤームドゥティクーヨー!スーラースーラーポン!」と唱えるところもあります。

ひと頃までは、家族の中で誰か元気がなくなるとユタを呼んでマブイグミの儀式を行ったり、家族の長老であるオバーなどがマブイグミを行うことは珍しいことではなく、「マブヤーマブヤー・・・」の呪文は子どもたちにとっても身近な風習であり、昔から親から子へと伝えられてきました。

マブイグミウガン(御願)

マブイについて、その扱い方や具体的なマブイグミウガンの儀式についての方法は先にも書いたように、マブイを落としたその場で「マブヤーマブヤー・・・」と3回呪文を唱えるのが一番簡単な方法ですが、子どもや家族の異変に気が付いて、どこでマブイを落としたのか分からない場合や、その場所に行くのが困難な場合は、自宅で執り行うことも出来ます。

正式にユタに依頼する方法もありますが、やはり一番に家族の幸せを願っている家の者が執り行ったほうが良いという考え方もあるようです。

ウガンの方法
現場の場合

①夕方に行う
②マブイを落とした現場で、
「マブヤー マブヤー ウーティキミソーリ」
(魂よ、私を追ってきてください)を三回唱える。

自宅の場合

マブイグミウガンは、一般的にトイレの神様にお願いするとされており、儀式を執り行う前にトイレをキレイに清掃して神様をお迎えします。

▼準備するもの

①マブイを落とした現場で石を七つ拾ってくる。
(落とした場所が分からなければ家の周りにある石七つ)
②ビンシー(酒・水・塩・洗い米・米)
③サン(ススキを束ねた物)でマブイを誘い出す。
④一口おにぎり7個
⑤魚汁
⑥線香12本と3本
⑦寝巻きなど(身に付けるもの)

キレイに清掃したトイレの前で、本人の干支、名前、生年月日を読み上げ事の起った経緯を神様に伝え、マブヤーが戻ってくる事をお願いします。

マブイを落とした人の体に戻るようサンで背中や肩をたたき、戻ったマブイが喜ぶようにマブイの大好物の魚汁(落とした本人の好物でもよい)と小さなおにぎりを7つ食べて終了です。

この方法は、地域よって違いがあるため、あくまで参考程度にとどめてください。

ブログ紹介

そんな沖縄の伝統的なおまじないを代々から受け継ぎ、実際にマブヤー込みを行った様子をブログにアップされている方を見つけました。

ブロブ主「若狭のカマド」さんによると、息子さんが交通事故に遭ってしまい、幸いにも大事には至らなかったものの、そのことで元気をなくさないように、これから先も災いに巻き込まれないようにと願いを込めて正式な方法でマブイ込みが行われています。

沖縄長男の嫁「ただ今修行中」ということで
沖縄の心を大事にしておられる姿に感銘いたしました。

ご当地ヒーロー

また最近では、そんな呪文もあまり聞かなくなったものの、マブイグミをヒントにした沖縄のヒーロー「琉神マブヤー」は身近な存在として映画になるほど大人気を博し、沖縄のマブイを守る主人公は子どもたちの憧れの的になりました。

ニライカナイからやってきた魂の戦士(たましいのせんし) ” 琉神マブヤー ” 見参! ...

クスケーは愛情の印

くすけ〜ひゃっ!

思わず大きなくしゃみをした時に、突然側にいた見ず知らずの人にそんな言葉を叫ばれることがあります。

クスケーは邪気を払うおまじない

沖縄には、くしゃみをした時に「クスケー(くそくらえ)」と言わなければ、魔物にマブイを取られるという昔話があり、今でも特に子どもがくしゃみをすると反射的に「クスケー」と言葉を発する年配の方を良く見かけます。

特にオバーがそんな言葉を発しています。

知らない方が突然そんな言葉を聞くとビックリしてしまいそうですが、そんな言葉を叫んでくれた方は、あかの他人にもかかわらず、そのおまじないによって子どもを魔物から守ってくれたというわけなのです。

今も昔も子どもは宝物。

クスケーのおまじないには愛情がいっぱい詰まっている沖縄の言い伝えなんですね♪

知ったか・・・

サンジンソウ

沖縄でいうところの「三世相」は、現在・過去・未来の世界を読み取る易者的な存在を指し、高島暦や独自の書物などによって、運勢や結婚、転職、家の新築などについて占ってくれます。

いわゆる、ユタのような存在です・・・。

沖縄には「ユタ」と呼ばれる霊能力者の大部分が女性ですが、三世相は男性も多く、シュムチ(書物)とも呼ばれることがあります。

マブヤーグミ
沖縄の風習

引用:沖縄タイムスカレンダー:沖縄の風習12景

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