レザークラフト/ヌメ革やその他の皮革についての基礎知識

こんにちわ(✿✪‿✪。)ノ…♪

久しぶりに、レザークラフトのネタでも書いてみようと思います。

先日、娘が初めてマイカーを購入したお祝いに、最近のクルマでは標準装備になりつつあるスマートキーのケースを作ってプレゼントする約束をしました。

それで、久々のレザークラフトになったのですが・・・!!!

あいにく自分がイメージする革材料の手持ちがないので、材料の革を何処からか調達しなければなりません。

しかし、ずいぶん長い間、離れていたレザークラフトなので
何もかもすっかり忘れてしまっています。

そこで、作業を始める前に以前の勘を取り戻すための復習の意味でも、レザークラフトで使うヌメ革などの革材料について基礎知識を少しまとめてみようと思います。

これを機会に、レザークラフトに戻れるといいのですが・・・(”^ω^)

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革についての基礎知識

レザークラフトでは、最低限身に付けておきたい基礎知識がいくつかありますが、その中でも革について覚えておいた方がいいものがいくつかあります。

種類や各部の名称、サイズの単位などをある程度把握しておけば、材料店で革を購入するときなどにも大きく役に立つはずですね。

皮を革に変える「なめし」

動物の体を包み保護していた”皮(スキン)”を剥いだそのままで製品に加工することは一般的ではなく、まずは「鞣し(なめし)」と呼ばれる加工を経て、レザークラフトで使用できるしなやかでぬくもりのある”革(レザー)”という状態に仕上げます。

同じものがない天然素材である革の1枚1枚の個性も大きな特徴であり、この「鞣し(なめし)」の工程は大きく分けて、3つの方法により全く異なる性質を持った革に仕上げることができます。

鞣し(なめし)ていない状態を「皮」と呼び、鞣したものを「革」と呼び区別しています。

タンニンなめし

まず、ひとつは「タンニンなめし」と呼ばれ
植物タンニンを使用する古くから伝えられている方法です。

時間と手間がかかるので、コストもかかります。

植物性の薬剤であるタンニンなめしを行った革は肌色系統の色になり、この後、染色剤などで色を着けたものが一般的に販売されています。

染色剤で色を着けていないタンニンなめし革はヌメ革と呼ばれ、丈夫で伸びにくいが、傷つきやすいという特徴があります。

また、使っているうちに形がなじんできたり、色が変わってくるという特徴もあるので、経年変化の風合いを楽しむことが出来ます。

特徴

  • 硬く、丈夫でしっかりとしている
  • 切り口が茶色い
  • 染色しやすい
  • 吸湿性に富む
  • 使い込むほどに味が出る

◎サドルレザー、SCクラフト用etc…など。

クロムなめし

科学的な薬剤である三価クロムを使って革をなめす方法です。

クロムは人工的に作ることができるため、タンニンよりも安価で、クロムなめしを行った革は青色になり、この後、染色剤などで色を着けた状態で販売されます。

クロムなめしの革は柔軟性と弾力性があるため傷つきにくく、耐熱性が高いという特徴があり、ジャケットやバッグ、靴やソファーなど様々な用途に利用され広く普及しています。

多彩な加工や着色により、非常にバラエティに富んだ風合いに仕上げられています。

特徴

  • 切り口が青白色
  • 伸縮性、柔軟性に優れる
  • 吸水性が低く、水をはじきやすい
  • 発色がはっきりとしている
  • 比較的熱に強い

◎色牛新ドラムダイ、色牛袋物用(ミンクル)etc…など。

混合なめし

その二つの長所を活かした「混合なめし」という、2種類以上の鞣し剤を併用して鞣される方法で、近年ではよく使われるようになりました。

コンビネーションなめしともいわれ
クロムなめしの後にタンニンなめしを行う方法です。

タンニンなめしとクロムなめしの中間のような特徴をもった革になります。

例えばコシがありながらも滑らかさがあるなどの
異なる鞣し革の特性を併せた個性的な風合いを持ちます。

◎スムースオイル、クロームフリーetc…など。

アルデヒド鞣し

化学物質であるアルデヒド化合物による鞣しで、クロムを用いない環境にやさしい鞣し方法として注目されています。

各部位の名称

繊維方向なども覚えておこう♪

動物の革には、各部位毎に名称があり、その繊維方向も一定ではなく様々な方向に向いているという特徴があります。

上の画像は、牛革の体の半分の半裁と呼ばれ、向かって左側の頭から、ヘッド、ショルダー、ベンズ、ベリーと各部位毎に呼称され、その特徴も異なります。

ちなみに、ベンズは革が厚く質が良いため主に高級ベルトなどに使われることが多い。

また、動物の皮は繊維の方向が部位ごとに違っており、場所によっては伸びやすい方向と伸びにくい方向が違います。革が伸びる方向も頭に入れて作品作りに活かせるようにするとよい。

上図では矢印の方向に、革が伸び易いことを示しています。

レザークラフトにおいて、パーツを切り出す際などに活きてくる知識といえるためぜひ覚えておいた方がいいでしょう。

サイズや扱い方

デシという単位で取引される

基本的に革は、デシ(DS)という単位で取引されています。

1デシは、10㎝×10㎝の大きさを示すため、製作したいアイテムのサイズを十分に考慮して、必要なサイズで購入するようにします。

また、デシ以外にも牛1頭分の半分の革という意味で、半裁と表示されて売られている場合もあります。

必要な分を細切れで購入するよりも、割安になり材料費を抑えることが出来るので作品を多数製作する場合には半裁で購入がお得になる場合があります。

 

ちなみに、半裁は約250〜300デシあります。

また革は、湿気に弱く、場合によってはカビが発生してしまうこともあるので、風通しの良い場所で、なるべく湿気を避けるように保管しましょう。

さらに、革の表面(銀面)は傷付きやすく、指のツメなどでも直ぐに傷付いてしまうので、取扱いには十分な注意が必要です。

革の厚さ

作りたいアイテムによっては革の厚さも重要になってきます。

大体0.5mmから1mm、1.5mm、2mm・・・の0.5mm刻みで売られているので、容易に目的にあった厚さの革が選べます。

また革の厚さは革を漉く(すく)ことによって薄くすることができるので、とりあえず厚い革を購入して、自分が好きな厚さに漉くということもできます。

専門ショップなどでは、厚みのある革を好みの厚さに漉いてくれるところもあるので、購入の前にまずは相談してみるのもいいでしょう。

しかし最初のうちは、サイズ、厚さ、共に作りたいものに合ったものを考えて、必要な分を購入するのが一番無難な選択かもしれませんね♪

各部位の呼称

覚えておいたほうがいい各部の名称

基本的には、革の表面となる滑らかな部分を銀面(ぎんめん)と呼び、その裏側の毛羽立った部分の面を床面(とこめん)と呼びます。

また、裁断した断面はコバ
その上下の縁はヘリ、と呼ばれています。

レザークラフトでは、断面のコバ処理の程度が、製作するアイテムの見栄えと完成度に大きく影響するため、このコバ処理がレザークラフトマンの大きな腕の見せ所になっているといっても過言ではありません。

出典:C.O.U.銀座店

画像は、見事なまでに磨き込まれたコバ処理の例です。
市販品だけに、さすがのクオリティーですね♪

革の種類
牛革(カウレザー)

皮革製品として最もポピュラーと言えるのが牛革であり、靴やバッグ、ベルト、家具などの多くの製品に利用されています。

また、同じ牛革でも、雄や雌、または年齢などの違いや牛の成育具合に応じて質や呼称など、牛皮の中にもいろいろな種類があり、それぞれの特徴があります。

カーフ
生後約六ヶ月以内の皮で、キメが細かく、薄い。
生産量が少ないので、牛革の中では最も高価な部類です。

キップ
生後半年から1年以内の革で、カーフよりも厚く、強度もある。

カウ
生後2年以上のメスの成牛の革で、厚みはステア、ブルよりも薄い

ステア
生後3ヶ月〜半年以内に去勢し、生後2年以上経過したオスの革で、厚みが平均している。
牛皮の中で最もポピュラーな革

ブル
生後3年以上経過したオスの成牛の革で、繊維が荒く、厚く、丈夫。

馬革(ホースレザー)

馬の革は一般的に牛革に比べると厚み、強度は低く、キメが粗いと言われていますが、その代わりに軽くてしなやかで、柔軟性に優れているので、ジャケット等の衣類や、ソファ等の家具によく用いられます。

コードバン

先の馬の革の解説とは全く逆行しますが、同じ馬の革でもコードバンは農耕馬のお尻部分から取れる革で、繊維が非常にキメ細やかで、硬く、強靭な革です。

生産量が限られているため、非常に高価な素材であり、その希少性、美しさ、強靭さから、革のダイヤモンドとも呼ばれます。

豚革(ピッグスキン)

表面に毛穴の小さな穴が無数に空いているために、通気性に優れ、軽くて薄く、摩擦に強いなどの特徴のある革です。その特徴を活かしてバッグの内装や靴の中敷きなどに多く用いられています。

やぎ革(ゴートスキン)

独特な表面のシボ(しわ)を持ち、薄くて強度に優れ、柔らかく心地よい手触りが特徴的な革素材です。キッドスキンと呼ばれる仔山羊の革は、ゴートスキンより更に薄く軽いので、高級靴や手袋、衣類などの製品に多く用いられています。

ひつじ革(シープスキン)

キメが細かく薄くて柔らかい革ですが、繊維が粗く裂けやすいため、ベルトや靴などの強度が必要な製品には利用されない。

生後1年以内の子羊の革は、ラムスキンとも呼ばれます。

メリノ種と呼ばれるニュージーランドなどの羊の毛皮はムートンと呼ばれ、コートなどの衣料品に利用されることが多い。

シカ革(ディアスキン)

日本でも馴染みが深く、ヤギの革と同様に柔らかで手触りがよく、耐水性に優れるといった特徴から、武具や衣類に多く用いられてきました。

レザークラフトで使う一般的な革

レザークラフトでは、製作したいアイテムのイメージや製作者の個性的な特徴などの表現の違いで様々な革素材が使用されます。

ヌメ革

ヌメ革とは、タンニン鞣しを施しただけで、染色、加工は一切されていない革のことを指し、革そのものの風合いと使えば使うほど深まる味わいが魅力です。

高い強度と使うほど馴染んでくるという革製品本来の魅力を持っています。

レザークラフトではほとんどの場合は、一般的にこのヌメ革を中心に愛用するクリエイターやレザークラフトマンが多い。

◎ヌメ革は、使い込むほどに色の変化や味が出る人気の革です。

オイルレザー

オイルレザーとは、革をなめす時に、オイルを染み込ませる事で、革をよりしなやかにし、耐久性を増してより丈夫に仕上げた革です。

ヌメ革に比べて傷に強い特徴があり、登山靴やカバンなどに多く使用されています。

その他の革素材
  • スエード
  • ヌバック
  • シュリンクレザー
  • 肩押しレザー
  • エナメルレザー
  • 銀付き革
  • ガラスレザー
  • ブライドルレザー

などと、レザークラフトの素材として数多くの革が存在します。

レザーアイテム作りにはそんな素材を利用して無限の可能性があると同時に非常に奥が深い世界だと実感させられます。

今回はその1つひとつの素材の解説を割愛しますが、今後の製作活動で使用する場面に出会った時には、また詳しく調べてみようと思います。

カラフルな革素材

販売されている革には赤や緑、黄色などカラフルなものも売られていますが、これは、染色剤を使って革に色が付けられており、既に染色されている革は、他の色に染色をやり直すことはできません。

もし自分で好きな色に染色したい場合は、染色されていない、白っぽいナチュラルな革を選び、好みのカラーの染色剤などで染め上げると良いでしょう。

一度は使ってみたい魅力的な素材

牛革や馬革、またヤギ革や鹿革といった一般的な革だけでなく、レザークラフトでは、様々な動物の革が使用されています。

これらの多くは、主に装飾用として採用され、個性的なアイテム作りに重宝されます。

ここではほんの一部を取り上げていますが、自分のオリジナル作品の製作にぜひ一度は使ってみたい魅力的な素材だと思います。

シャークスキン

鮫革は水に強く、強度の高さが特長の鮫革は、独特の美しいシボと使うほどに柔らかい艶がます高級皮革です。

このレザー(革)は、なめされた後に染色された状態で販売されるのが一般的です。

象革

希少なエレファントレザー(像革)は耐久性や強度が強く、個性的なシボを表面に持つことが特徴です。

ひじょうに高級なレザーのひとつといえる。

ワニ革

ワイルドな表面のパターンが人気で、個性的なアイテム作りに重宝されています。
比較的に高級な革であり、ワンポイントの装飾などにもよく使われています。

亀革

亀革はワシントン条約で規制されているため、非常に入手困難となっており、現在では条約締結前に流通していた革を手に入れることしか方法がありません。

ひじょうに珍しく貴重な革素材です。

エイ(スティングレイ)

ビーズのような特徴的な粒子を持つエイの革は、それほど大きくないために主に小物の装飾用に使用されることが多い。

連石エイ

スターマークと呼ばれる中心に並んでいる斑点が最大の特徴であり、その部分を活かした小物アイテムが人気の連石エイの革は、宝石にも例えられるほどの輝きを持つ。

鯉革

整然と並ぶウロコが美しい鯉の革は、ウォレット(財布)などに装飾され、金運向上の縁起担ぎに採用されて重宝されることもある。

ヘビ革(パイソン

様々な種類が存在するヘビ革は、1つひとつの模様が異なる点が人気の革です。
画像はキングパイソンの革で、主に装飾やワンポイントのアクセントなどに使用されます。

腹子(ハラコ)

牛の胎児、もしくは生後間もない仔牛から取れる革で、柔らかな体毛がついている状態で取引されるのが一般的な特徴的な革です。

革ひも(レース)

革は必要な分をカットして販売されるだけではなく、ひもの状態に加工されて販売もされており、ウォレットロープやアクセサリーの一部として採用されることが多く、その種類も豊富にあります。

ビッグスエードレース

幅5ミリ、長さ90センチサイズで5本1組で販売され、カラーも豊富な30色から選べるのも嬉しいポイント。

ファンタジーレース

幅4ミリ、厚さ1.5ミリ、長さ170センチで販売され、全9色がラインナップされている。

オイルレース

厚さ1.8ミリ、長さ170センチ、幅5〜10ミリのサイズで販売される、ヌメ革にオイルを浸透させた、高い強度のあるレース。

革ひもは、使用方法や編み方もいろいろあるため、アイディア次第ではレースだけでオリジナルのアイテムを製作することも可能です。

おしまいに

ということで、久しぶりに革で小物を作るその前に、とりあえず革についての基礎知識を調べて、簡単にまとめてみました。

ちょっとしたことですが、革の素材について少しでも知識があれば、今後のレザークラフトにも何かと役に立つと思います。

ところで、ネットでググっていると、レザークラフトを始めたばかりの初心者は結局どんな革素材を買っていいのか分からないということで、そんなひとに革はぎれセットをお勧めしているサイトを見つけました。

なるほどですよね〜!

そういえば、自分も大体がそうでした♪

頭で考えるよりも、実際に革の材料を目の前にして始めて、アイディアが浮かんでくる場合が多かったです~(^^♪

これはいいですね。

早速、自分もまた初心に戻って
適当な革のはぎれセットを探してみたいと思いました。

それでは今回はこの辺で
じゃぁ~またね(@^^)/~~~

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