社外品のウッドサイドブレーキグリップを改良してボタン&リングを製作

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● 2nd works | ウッドサイドブレーキグリップのボタン&リングを製作

前回、ミニクラブのサックーさんから頂いたウッドサイドブレーキグリップの取付けをして
しばらくはそのままのオリジナルでも、とても満足していました。

しかし・・・

眺めているうちになんだか物足りなさを感じ、ツイツイ手を加えてしまいました。
異種素材のコンビネーションはとても面白いものが出来ると思います。

今回は、アルミ(ジュラルミン)でボタンと取付け部の飾りリングを作ってみました。

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メイキング

追加工作

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まずは、ボタンとリングの仕上がりサイズを決めます。
厳密な測定は必要ないけど、 ボタンの飛出しサイズをあまり長くすると
ATボックスに干渉してしまうので注意が必要でした。

大まかな測定で、押し込みボタン部分12ミリ
引っかかり台座部分3ミリの全長を15ミリに決定。

リングは、埋め込み部分が3ミリ、の全長10ミリにしました。

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材料は、直径25ミリジュラルミンを使用。

本当は、30ミリ位のものがよかったけど、あいにく手元にはこれしかありません。

材料の入手も割と困難だし
貧乏性なので無駄が出ないようにギリギリで切り出すことにしました。
(これが後にとても大変な目に遭うことになった)

ケガキ線が見えやすいようにマジックインキで着色して
チョット邪道だけどパイプカッターでカットラインをケガキます。

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太い径の材料をカットする!
電動工具を持ってないので、金鋸で手切りでの切り出しです。

もう、これが一番大変な作業で、これだけでヘロヘロです。

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ご覧のとおり、切り口も、ものすごく汚いです。

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切り出した、素材を旋盤にかけて面研作業をします。

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ジュラルミンはアルミと比べ硬度があるので
良く切れている時はシュルシュルを気持ちのいい音で削れていきます。

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面研が終了しました。
削り痕が、目立ちますね~!

まっ!時間もないし、 自分のモノだから仕上げ削りは省きます。

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押し込みボタン部分の削り出しです。

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直径は、15.45ミリでしたが
精度は求めませんので約15ミリあればいいでしょう!

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材料を、ケチったせいでチャックの掴みシロがギリギリ!
チャックすれすれまで削る羽目になりました。

これだけの材料で、リングまで、作ろうと言うのですから
あまりにもケチり過ぎました。

写真は、ボタンの頭部分のエッジの面取りをしているところです。

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ボタン部分の形が見えてきました。

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こんな少しの、作業でもたくさんのキリコが出てしまいます!
後片付けが大変(汗)

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素材を反転させて、今度はリングの埋め込み部分を削りだします。

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グリップの底に、少しきつめに入るように慎重に調整しました。
ここで、ボタンとリングを切り離すための切り込みラインを入れておきます。

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またまた、このカットの作業です。
もう、うんざりです。

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ボタン部分と、リング部分を切り離しました。
切り口は、相変わらずとても荒れてしまいます。

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各部品の面研処理をします。

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ボタンが出来上がりました。
とてもシンプルな構造なのでとても簡単です。

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早速、はめ込んでみます。
おお~っ!とてもいい感じ!

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次にリングの製作に移ります。

薄版用の治具は、まだ作ってなかったので
何とかチャックで掴みましたが、今にも外れそうです。

埋め込み部分をたった3ミリにしたのは間違いでした(^^;)

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不安ではあるけど、止めるわけにはいきません。
リング製作ですので、穴繰りの準備をします。
最初に、センタードリルでガイド穴を作ります。

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穴繰りバイトが入るサイズは、最低10ミリなので
最初に5.5ミリで貫通させて
次に7.5ミリ
最終的に10ミリまで3段階で貫通孔を広げました。

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さて、いよいよ穴繰りバイトで開口部を更に広げていきます。

ミニ側グリップの外径が19.65ミリ
ウッドグリップノブの内径が20ミリ
なんと!埋め込み部分の厚さは、0.35ミリ・・・!

ノブ自体は加工しないで
ブカブカだったあの隙間を利用しようと云うのだから、無謀でした。

もしかしたら、冶具無しで保持するのはチョット無理かも知れないな~!(焦)

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やはり、途中で、ポロポロと外れてしまいましたが
なんとか、仕上げることが出来ました。

よかった〜(^^)

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早速、はめてみました!

ベリーグッド!
ウッドノブ~フォーwwwです♪

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この際、前回加工した押しネジをあと2個追加工して
3点支持でより強固に固定が出来るようにしましょう

ガイドテープを巻いて、ガイド穴をピンバイスで開口します。

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写真では、すでに押しネジ加工が終了しました。
押しネジ工作は、前回このグリップを取付けた時に行った作業

ウッドサイドブレーキグリップの取付け♪

の記事に書いてあるので、そちらを参照して下さいね!

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最近発売された多機能木工クリアーボンドを
ウッドグリップの底面にチョイと塗って、リングをギュッとはめ込んで
ハイッ!出来上がりです。

早速取付けてみました♪

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ビフォー

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アフター

いいですね~!
アルミとウッドのコンビネーションでとても高級感が出ました。
何処にも無いたったひとつのワンオフのようで気分も最高にいいです。

こうなると、いろんなところに手を加えたくなってきますね~!

さて、この次は・・・
何をしようかな〜(^^)

ミニの総合カタログを眺めるのが、本当に楽しい♪

2006年1月14日の整備日誌より
IVY

—————ここまで

追記

前回にこのグリップを取付けた時に「ドレスアップが癖になるぞ~」
って書いていますが・・・
実は、本当にハマってしまいました。

自分のミニの歴史はこの作業から始まったといっても過言ではありません。

あれからもう約7年が経過して
この記事に登場したローバーミニは既に手放してしまい
現在は2代目のミニに乗っています。

相変わらず、今でも愛車のミニいじりが何よりの楽しみで
整備記録データも数えきれないくらいに溜まってしまいました。
その全てのメイキングデータもこちらで紹介してみたいと考えています。

実際にミニ歴は2000年から始まりましたが、ただダラダラと何となく乗って6年
ミニに目覚めて7年(執筆時)という感じですね(^^)

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