沖縄のうわさ話/ヤーンナーという屋号で家や個人を特定する風習がある

沖縄雑学/ヤーンナーと呼ばれる屋号

明治以前の沖縄では、現在のような苗字ではなく屋号で家を表すのが一般的だった。

一人ひとりが、姓名を持つ時代になっても、集落では同じ苗字の家が多いことや、門中の所属が分かるといったことから、屋号は個人を特定する重要な役割を果たし、現在でも新聞の訃報報告に屋号が添えられることが多い。

屋号の付け方にもいくつかのパターンがあり、本家の屋号に「前・後」「東・西・南」などの地理的な要素を加えたものや、「小」を付けて分家を表したりする。

祝いごとや法事の席で、オバーやオジーに「あんたはどこのねぇ~」と聞かれた場合に、姓名を名乗るよりも屋号で答えると「あぁ~、あそこの孫ねぇ」と話が早く通ずることがある。

今でも、屋号表記の電話帳がある地域もあり、ヤーンナーは現在でもバリバリの現役で使われています。

門中とは

門中(もんちゅう)とは、沖縄の方言でムンチューと呼ばれ、沖縄県における、始祖を同じくする父系の血縁集団のことを指します。
門中は、17世紀後半以降、士族の家譜編纂を機に沖縄本島中南部を中心に発達し、のちには本島北部や離島にも拡がった。
その活動形態や組織結合の度合いは、地域によって大きく異なる。
門中に似た血縁集団の概念は、日本の同族、中国の宗族、朝鮮半島の本貫、ベトナムのゾンボ等、東アジアの漢字文化圏にも見られる。

参考:Wikipedia

ユニークな屋号

沖縄の屋号にはユニークなものも多く、「セーク(大工)」や「カンジャー(鍛冶屋)」などのその家の人の職業から名付けられたものや、さらに「ヤンバルヤー」「ナンヨーゲーイ(南洋帰り)」など、出身地や以前の居住地などがそのまま屋号になったもの、さらに「フランス」「マンジョーイ(バンザイ)」など、なんでその屋号?と由来を尋ねてみたくなるものも多い。

他称的な屋号、いわゆるあだ名的に使われた屋号にユニークなものが、今でも多く存在するようだ。

訃報報告

沖縄では、人がなくなると必ずといっていいほど訃報報告を新聞に載せる。

有名無名にかかわらず、掲載するのが一般的であり、訃報報告には喪主をはじめ、家族や親戚、屋号などまで掲載され、たとえ同姓同名の人がいても間違えることはない。

新聞は読まなくても、この訃報報告を毎日チェックするために新聞を取るという人が多くいると聞くのも沖縄流の特徴といえるかもしれない。

引用:沖縄タイムスカレンダー:沖縄の風習12景

沖縄
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