ミニ誕生から今もなお世界中で愛されるミニってどんな車なんだろう

mini

50年以上も前に誕生したミニというクルマは、世界中の多くの人に愛され続け、様々な街で元気に走っており、今も尚、素敵なエピソードが生まれ続けています。

そんなミニ(クラシックミニ)とは、どんな車なんだろうか。
まずは、生い立ちを簡単にみてみましょう。

BMC会長の特命

ミニは1959年8月26日に
イギリスのブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)にて誕生した。
そのコンセプトは、小さくて経済性がよく、しかも大人4人が乗れるというものだった。

BMCの当時の会長サー・レオナルド・ロードは、一時期、別会社に移っていたアレック・イシゴニスをBMCに引き戻し、既に実用されていた現行ラインにある大きな車用のA型エンジンを使った小型車の設計を命じた。

ミニ開発の様子(動画)

Bmc Presents Wizardry On Wheels Reel 1 (1961)

Bmc Presents Wizardry On Wheels Reel 1 (1961)

出典:British Pathé

BMC会長より、アレック・イシゴニスに命じられた開発コンセプトに基づいて、当時のミニの設計から開発中の大変貴重な映像です♪

この設計プランは、ADO(Austin Drawing Office)15と名付けられ、現行の大きなエンジンを使いながら、4人乗りの小型大衆車という制約があるコンセプトだった。

会長からのそんな難解な特命の中で、イシゴニスは見事な解答で現実の形を作り上げ、会長の命から数年経った59年8月に新時代の小型大衆車としてミニを誕生させたのである。

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ミニ誕生

革新的なアイディア

広い室内スペースを確保するため、当時は一般的ではなかったフロントエンジン・フロントドライブ=FFレイアウトを採用し、それまでの常識を覆す、エンジンの下にミッションを備える2階建て方式を考え出す。

その他、優れたスペース効率と安価を実現するアイディアに溢れた車として、オースチンとモーリスという英国の伝統的な2つのブランドから発売された。

オースチンブランドからはセブンとして、モーリスブランドからはミニ・マイナーとして発売されたこれらはMark-1と呼ばれ、以降Mark-2、Mark-3と少々のマイナーチェンジを繰り返しながら進化をたどり、結局大きなモデルチェンジを受けることもなく2000年10月まで生産が続けられた。

ミニは、革新的なアイディアが詰まり、以後の小型車に多大なる影響を与えたエポックメイキングな実用車であった。

ランボルギーニ「ミウラ」との意外な共通点

Lamborghini_Miuras

世界のスーパースポーツカーとして名高いランボルギーニ「ミウラ」に、意外にもミニとの共通点がある。

それは、ともに居住性重視のためエンジンを横置きに搭載し、その真下のエンジンと直線で結ばれない位置にトランスミッションを抱き込んでいる点だ。

ミウラの場合は、正確には真下ではなく、真後ろとなっているが、居住性重視をパッケージングの優先項目に置いた設計ポリシーにおいて、両車の開発チームがたどり着いた技術は同じものだった。

ミニの誕生から7年遅れて発表されたミウラの開発チームは、「エンジンの後方にトランスミッションをもってくるという発想は、その位置に違いはあるものの、BMCのミニにインスパイヤーされた」と語っている

エンジンを横置きにし、その真下にトランスミッションを配置する「二階建て構造」は、その開発チームリーダーだったアレック・イシゴニスの名前を採って「イシゴニス方式」と呼ばれ、時代に先んじたエレガントな技術革新であった。

スモールカーの歴史に革命をもたらした英国車ミニ。1959年の誕生以来、愛らしいスタイルで約40年間にわたって世界中で愛されてきた。2001年からは独BMWがブラ…

 【ジョン・クーパー】

「クーパー」の名はミニをレース界で一躍有名にさせた英国人エンジニアのジョン・クーパーの名にちなんでいる。クーパーはミニの優れた走行性能に注目し、自らエンジンをチューニングしたスポーツモデルをメーカー生産でデビューさせた。クーパーの名を冠して開発された「ミニ・クーパー」は1960年代のモンテカルロラリーで3度の勝利に輝いており、その逸話は今も語り継がれている。

【ミニを愛した有名人】

オールドミニは英国の有名人たちに愛された。ビートルズのメンバー、デビッド・ボウイ、エリック・クラプトンら著名ミュージシャンをはじめ、俳優のピーター・セラーズ、ファッションデザイナーのポール・スミス、またエリザベス女王までもがミニを愛用したといわれる。

ともあれ、誕生から50年以上が経ち、世界中から愛されたミニは、今もなおファンを魅了し続け、英国を含めた諸外国では常識となっていると言われている、自分の車は自分で整備するという文化も相まって、数え切れないほどのアフターパーツマーケットが出来上がっていった。

各社からリリースされる様々なパーツを利用して、自分だけの個性的なミニに仕上げることが容易になり、さらにファン層を広げて進化していったミニ。

生産終了から約15年以上経った現在でも、新品パーツの入手は容易であり、ミニを維持するのは意外に簡単な状況であるため、ファンにとっては、パーツが揃った自分でいじれる趣味性の高い車として人気は高い。

1959年の誕生以来、世界中で愛されたミニ。日本のオーナーがその魅力を語ります。◆わがままな相棒3代続く愛(奥清博)一目ぼれでした。1989年の「レーシンググリ…

しかし、いずれにしても基本設計が50年以上も前の車であり、現代のクルマの感覚で乗ったり、メンテナンスフリーだと勘違いして手荒な扱いをしては、機嫌を損ねてしまう車であるということを忘れてはいけない。

次回は、ミニの特徴的な外観を観察してみます(^^♪

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