レザークラフト / 人気の高いシニュー糸を使ってみよう

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IVYの自己流レザークラフト製作テクニックの紹介

今回は、レザークラフトのプロの職人さんなども
愛用しているという人気のシニュー糸について自分が行なっている
使用法を紹介します。

以前に紹介したIVYの自己流テクニック Vol.1

新年あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い申し上げます(^^) 今年...
に続き、やはりこれも
誰から習ったという訳ではなく試行錯誤の中で見つけ出した
IVY独自の方法なので一つの参考例として読んでくださいね(^^)

シニュー糸とは何だろうと思った方は以下の記事を参照してみてください。

手縫い糸の居場所 レザークラフトに夢中になってくるといつの間にか手縫い糸の種類もどんど...

最近は、ほとんどナチュラルカラーのシニュー糸だけを使っていますが
トップ画像の白と黒は以前製作依頼があった時に糸のカラー指定があったので
緊急的に揃えて使った残りです。

なぜシニュー糸かといえば・・・

何よりも丈夫で切れにくい。
糸の太さの調節が可能。
作品によっては、そのままの平糸で使ってみたり
捻って使う、撚って使うなどの糸の表情をコントロールする事が可能であり
平たい糸を裂いて使うのでとても経済的。

という他の糸ではできない利点が挙げられます。

また、既にロウがたっぷり染込んでいるので面倒なロウ引きの
必要が無く便利ですね(^^)

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目次

Tips(ヒント)

ほとんどの場合!
シニュー糸はこのように平たくて太い一本の糸になっていると思う。

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馬の鞍やバイク用のサイドバッグなど
より頑丈な革製品を作る場合はこの太さでイイと思うが
お財布や、バッグなどの身の回り品などの小物革製品を作る場合には
少々太すぎるのではないかな・・・

そんな時には、糸の太さの調節が必要になってくる。

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このように3分割が可能なので、分割して好みの太さのものを使用するとよい。

これ以上の細かい分割はまだやっとことはありません。
また、出来るのかも分かりませんし、
その必要も無かったので、追求はしていません。

引き裂くといっても無理矢理引き裂くのではなくスムーズに引き裂かれる
一定の束
があるのでそれを見つけ出すのが重要なポイントです。

無理に引き裂いて
束ねられている細い繊維を途中で切ってしまわないよう十分注意する。

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このようにシニュー糸は一本で3倍になるのでとても経済的でお得だね♪

縫い針にシニュー糸の付け方

縫い針にシニュー糸を通す場合は
前回のビニモ糸と同じように糸先をライターなどであぶって指先でつぶす。

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この時、糸に火が燃え移らないように
ライターの火に糸先を軽く近づけるのがポイントだ。

やけどにご注意(^^)

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縫針に通したら、あぶった糸先を縫針の先端まで持って来て
突き刺して貫通させる。

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貫通させた糸をグッと引張って、糸通しは完了だ。

そのままの平糸の状態で手縫い作業に入るのもアリだと思うし
捻って糸を細く見せるのも一つの表現方法だと思います。

Auto Line Twister (自動糸捻り機)

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自分の場合は
シニュー糸は捻って使う場合がよくあるので上の画像のような
道具を自作して糸を捻っています。

自作道具の詳細は下記のリンクで参照してね(^^)

Auto Line Twister レザークラフトで愛用しているシニュー糸は、とても丈...

シニュー糸を一方向に捻じって使う

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捻ったシニュー糸は、こんな感じになります。(1/3分割糸を使用)

シニュー糸を撚(よ)って使う

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シニュー糸は切れにくく丈夫なのが特徴だけど・・・

作りたい革細工によっては
更に、より丈夫に強固なものにして作品を作りたい時ってあるよね♪

例えば
毎日頻繁に使う革財布(レザーウォレット)やショルダーバッグとか
丈夫なベルトや、ベルトに吊り下げたカッコいい携帯ケース
などが考えられるかな。

特にベルトやお財布などは、数年で糸切れが発生しやすいね
革自体は経年変化でとてもイイ雰囲気の味が出てくるけど
それは糸がしっかりしているからこそであって、糸切れがあったら
逆に古ぼけた使い古しに見えてしまうので興ざめしてしまう。

まぁ〜、修理が出来るのもレザークラフトのいいところだと思うが・・・
なるべくは、いつまでも糸は丈夫であってほしい。

そんな場合は、糸を撚って使う事をお勧めしたい。

シニュー糸で撚(よ)り糸の作り方

次に、さらに強固な糸にするためにシニュー糸で撚り糸を作ってみます♪

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撚り糸は太くなりがちなので
とりあえず3分割した 1/3 糸を使う(作品によって異なる)

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先程と同じように糸先をライターなどであぶってつぶし
平糸を裂いてワッカを作る。

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撚り糸の製作は手作業でも可能だけど・・・

とても大変な作業になり指が引きつってしまうので
同じく先程の自作道具 Auto Line Twister (自動糸捻り機)を使う。

単に糸を捻る場合は
糸を通した縫針を差し込んで固定した後に回転させるだけだったが
今度は、フック型のアタッチメント(針金自作)を差し込んで固定する。

ちなみに最近知ったのですが
撚り糸を作るための同じような電動機械が市販されてるようなので
必要なら揃えておくと大変便利だと思います。

また、100均などで売っているリューターなどを改造したり
工夫して使用するのも一つの手ではないでしょうか。

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さて、先程作っておいたシニュー糸のワッカを捻り機のフックに引っ掛けて
画像のように糸を別の突起物などに引っ掛けてしっかり持ちます。

捻り機のスイッチを押して右回り(時計回り)に回転させて糸を捻る。
均等に捻られるように糸を交互に前後すると良いでしょう。

糸が捻られて、引張られるような感触があればOKサインだ。

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次に手に持っていた側の糸を軽くフックに引っ掛けます。
外れないように軽く指で押さえておくのがポイントだ(^^)

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今度は、左回転(逆時計回り)で糸を捻ると撚り糸が完成する。
どうですか、簡単ですね。

道具があると、短時間で作業が終わります。

撚ったシニュー糸

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左右に捻って撚ってあるので反発し合って糸がクルクルと絡み合う事はない。

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しっかりとした丈夫で奇麗な撚り糸が完成した。
長さは、作品に会わせて適当に調整して撚り糸を作ってね。

縫い針に糸を通す

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撚った糸を縫針に通しましょう
いつものように糸先をあぶって潰します。

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撚った糸は、いつもよりも太くなっているので
標準的なレザークラフト用の縫い針には入り辛くなっています。

しかし、なんとか頑張って通す(^^)

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同じく、縫針で糸を突き刺して貫通させる。

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糸をグッと引張って完了♪

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両端に縫針を取付けたら、手縫い作業の準備OKだ!

ちなみに、手縫い作業は糸をあまり長くすると縫い辛く
糸が絡んでめんどくさくなります。

自分の場合は
大体両手を伸ばしたくらいの長さで、継ぎ足し縫いを前提にして
手縫い作業を進めています 。

継ぎ足し縫いの方法はまた後日、Tips特集で公開したいと思います。

撚った糸で実際に革を縫ってみた参考例

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とても丈夫そうですね♪
これだったらどんなハードな使用条件にも耐えられそうだね(^^)

おしまいに

今回紹介したのは、現在自分がやっている自己流の方法でしたが
レザークラフトに興味を持たれている方に
少しでもヒントになってもらえたらうれしいです。

あくまでも趣味の範疇であり、これが正解という訳ではないので
これから始めようとする皆さんもいろいろと工夫して
自分なりの技法を見つけて楽しんでほしいと思います。

でわでわ・・・
下手な横好きなIVYでした。
じゃぁね〜バイバイ(^^)

レザークラフト


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